2012年に韓国で放送されたドラマ「太陽を抱く月」とは、架空の国を舞台とした重厚なストーリーが売りの時代劇ドラマで、韓国で大ヒットを記録しました。しかしドラマ「太陽を抱く月」に出演したキャストが死亡したといわれています。本記事では「太陽を抱く月」のキャストで死亡したと言われている人物について紹介します。
『太陽を抱く月』のキャストで死亡したのは誰?
太陽を抱く月には主演のキム・スヒョンを筆頭に数多くの人気キャストが出演していますが、残念ながら2025年6月現在ではそのキャストの中から3名の死亡者が出ています。2013年にはNHK BSプレミアムで放送されていたこともあって日本でも「太陽を抱く月」の人気は高く、それ故に太陽を抱く月のキャストが死亡したと聞いて驚かれた方も多いのではないでしょうか。
では、太陽を抱く月のキャストで死亡してしまった3人とは一体誰なのでしょうか。
キム・ヨンエ
太陽を抱く月で大王大妃のユンを演じたキム・ヨンエ氏はドラマの放送から5年が経過した2017年4月9日に亡くなってしまっています。実はキム・ヨンエ氏は、太陽を抱く月の撮影中に膵臓がんを患っていたことが発覚しており、治療を続けながら撮影に臨んでいました。
その後、一旦は容態が回復したものの2017年にキム・ヨンエ氏の膵臓がんの容態が悪化し、ソウル市内のセブランス病院で65歳という若さで息を引き取ってしまいました。亡くなる直前までドラマの収録に参加しており、途中降板となったドラマ「月桂樹洋服店の紳士たち」はキム・ヨンエ氏の遺作となっています。
キム・ヨンエの経歴
1951年に釜山で生まれたキム・ヨンエ氏は1970年から女優としての活動を開始しました。当初はMBC交採タレントとして活動していたものの、次第にドラマや映画での出演機会を増やしていくと、2006年に放送されたドラマ「ファン・ジニ」や2009年公開の映画「グッバイ・マザー」などでブレイク。遅咲きの女優でしたが、演技力は非常に確かなもので多岐にわたるキャラクターを演じました。
太陽を抱く月はキム・ヨンエ氏の代表作の一つであり、多くの方にその名を知らしめた作品として認知されています。
チョン・ミソン
太陽を抱く月で、朝鮮半島で最高の霊力を持つ巫女を演じた女優、チョン・ミソン氏は2019年6月29日に全羅北道全州市のホテルで遺体として発見されています。当時チョン・ミソン氏は48歳で、後に事務所は彼女が生前うつ病の症状に苦しんでおり、治療を行なっていたことを発表しました。チョン・ミソン氏が亡くなったホテルには遺書などもなく、他者の侵入の痕跡がなかったことから韓国警察は自殺として事件を処理しましたが、依然として判明していない部分が多く、謎に包まれている事件ともいえるでしょう。
生前、チョン・ミソン氏は家族の問題でうつ病を発症していたと明かされていますが、実際はどうなのでしょうか。今でもなおチョン・ミソン氏の死亡事件を怪しむ声が韓国国内では少なくないようです。
チョン・ミソンの経歴
当時16歳だった1986年より芸能活動を始めたチョン・ミソン氏は、1998年に公開された映画「八月のクリスマス」などでブレイクを果たしました。その他にも2001年に公開された映画「バンジージャンプする」や2009年の「母なる証明」などに出演、私生活では2006年に映画監督のパク・サンフンさんと結婚して翌年には第一子も出産しています。
長年のキャリアで培った女優としての実力はもちろん、プライベートでの人柄の良さも度々話題になっていた方で、チョン・ミソン氏は非常に多くのファンに愛された女優でした。それだけに未だに韓国国内での彼女を惜しむ声は多いようです。
ソン・ジェリム
太陽を抱く月でヨムの親友・フォンを演じたソン・ジェリム氏です。ソン・ジェリム氏は太陽を抱く月の放送から12年が経った2024年11月12日に39歳という若さでこの世を去っています。ソン・ジェリム氏の死因は自宅で亡くなっていたこと、遺書が用意されていたことから自殺だといわれているようです。
自殺の理由は明確化されていませんが、一部の報道によると日本人のとある過激なファンからの執拗な誹謗中傷及び脅迫のようなメッセージを受け取り続け、心身共に疲弊していたのではといわれています。ただその日本人だといわれる過激なファンの国籍は明らかになっておらず、ソン・ジェリム氏の自殺との関連性も最後まで見つかっていません。
ソン・ジェリムの経歴
2009年公開の映画「女優たち」で俳優デビューしたソン・ジェリム氏は、デビューから3年後に放送された「太陽を抱く月」で一気にブレイクを果たしました。2016年放送のドラマ「パーフェクト・カップル」ではキム・ソウンとダブル主演として出演し、若者層からの絶大な支持を獲得しています。
また、ソン・ジェリム氏はテレビドラマや映画作品のみならず、数多くのバラエテ番組にも出演していて、その親しみやすい人柄で多くの韓国人に愛された俳優だったと言えるでしょう。
『太陽を抱く月』死亡した俳優の役どころについて
太陽を抱く月に出演していたキャストで死亡した3人の作中での役どころですが、キム・ヨンエは朝鮮王朝の王の母・ユンを演じていました。息子である成祖が亡くなった後は自らが大王大妃となりフォンと対立するも、最後は甥の裏切りにあって暗殺されてしまいます。
チャン・ミソンは挑戦屈指の霊力を持つ巫、チャン・ノギョンを演じました。チャン・ノギョンは表立って戦争に加わることはなかったものの、随所で物語を動かす陰の重要人物として大きな役割を担っていましたね。
ソン・ジェリムは主人公・フォンの護衛を務めるキム・ジェウン役を担当。フォンの右腕として重要な役割を担っていました。
まとめ
今回の記事では「太陽を抱く月」のキャストで死亡した俳優たちについて紹介しましたがいかがでしたか。放送終了から10年以上が経過した今でもなお、不朽の名作として多くの方に愛されている「太陽を抱く月」。まだ未視聴の方はぜひ一度視聴してみてはいかがでしょうか。