2025年3月に全世界で公開された映画「白雪姫」の実写版。何世紀にわたって語り継がれる不朽の名作の実写化として非常に多くの注目を集めました。しかし、白雪姫の実写版が公開されると世界中では批判が相次ぎ、厳しい評価が下されています。なぜ「白雪姫」の実写はひどいと言われているのでしょうか、本記事ではその理由について深掘りして紹介していきます。
映画「白雪姫」の実写がひどいって本当?
世界中で批判が相次いでいる「白雪姫」の実写版ですが、Googleでの評価を見てみると5点満点で1.8点と非常に厳しい評価が付けられています。白雪姫はディズニー作品の不朽の名作として世界中で愛されている作品だけに、今回の実写化が決まった際はかなり高い前評判を寄せられていました。
それだけに実際に映画館に足を運んでみると、思っていた作品とは違って「白雪姫の実写はひどかった」と感じた方が多かったようです。では、映画「白雪姫」の実写がひどいといわれている理由は何なのでしょうか。次からは実際に視聴した方の声を参考に、白雪姫がひどいといわれている理由について紹介します。
①キャラの改変
主人公の白雪姫は、原作では不遇な扱いを受けながらも前向きにポジティブに生きる強さが魅力的なキャラクターでした。しかし「白雪姫」の実写版では序盤から自身の置かれている環境や立場に不平不満を漏らすシーンが多々見られ、原作の白雪姫とは全く違うキャラクターであり、素直に応援できないと言った声が散見されました。
また、白雪姫の実写版で登場する王子様は盗賊の男として登場しますが、このキャラクターの設定の改変にも不満の声が続出。なぜ盗賊の男を王子様にしたのか、そして盗賊にする理由は何だったのか、そういった新たな設定が理解できるような描写も殆どされていなかったため、視聴者の多くは最後までキャラクターの改変をおこなった理由が分からず、置いてけぼり状態になってしまいました。
②強すぎるメッセージ性
白雪姫の実写版でかなり強い印象を受けたのが、「現代の強い女性の生き方を描く」という作風です。近年たびたび世界中の各界隈で議題になっているフェミニズムですが、白雪姫の実写版でのそのメッセージ性は強く、主人公の白雪姫はその思想により強い影響を受けた女性として描かれています。
実際に主演を務めたレイチェル・ゼグラー氏も「当作の白雪姫は王子様に助けてもらうお姫様ではない」と発言しており、フェミニズムのメッセージ性が強く含まれた作品であることは間違いないと言えるでしょう。
しかし多くのファンは、「それはわざわざ白雪姫の作品を通じて表現するべきことなのか?」という感想を抱かずにはいられなかったようです。白雪姫は白雪姫として、フェミニズムとは関係のない魅力ある作品だっただけに、フェミニズムの思想が強すぎるあまり本来の作品の魅力が失われてしまったとの声も多く見られました。
③白雪姫を演じたレイチェル・ゼグラーの言動
白雪姫の実写が公開される前、キャスティングが発表された際から主役の白雪姫を演じる女優がレイチェル・ゼグラー氏であることは多くの物議を醸し出していました。当初はレイチェル・ゼグラー氏がコロンビアとポーランドにルーツを持つラテン系の女優であったことから、白雪姫のイメージとは真逆だとの声が相次いでいました。しかしその後レイチェル・ゼグラー氏が原作版を「時代遅れの作品」と称したり、王子様を「ストーカーのような男」と表現するなど、作品へのリスペクトのない発言を繰り返して大炎上。こうした原作に対する軽視の姿勢もまた、白雪姫の実写版がひどいといわれる要因になってしまったようです。
映画「白雪姫」の興行収入は?
白雪姫の実写の興行収入ですが、9,260万ドルだと公表されており、日本円に換算すると133億円相当になります。一見かなり高額な興行収入を記録しているようにも思えますが、実は白雪姫の実写の製作費は2億4,000万〜2億7,000万ドルほどだといわれており、日本円だと約404億円にもなるほどのお金をかけていたんです。
白雪姫の実写は初週から苦戦しており、最後まで思うような興行収入を記録できないまま公開を終えてしまいました。視聴したファンからのレビューもそうですが、実際の興行収入の面からも白雪姫の実写は失敗に終わったと言えるのではないでしょうか。
史上最悪の映画との声も
ここ数年、ディズニーのアニメーション映画が数多く実写化されてリメイクされていますが、その中でも白雪姫の実写は史上最悪とまでいわれています。過去の実写作品で言えば、「リトル・マーメイド」や「美女と野獣」、そして「アラジン」などの作品がかなり高い評価を得ており、興行収入の面でも大成功といえる部類に入る実写映画でした。
その反面、白雪姫の実写は明らかに「ひどい」との声も多く、史上最悪との声も寄せられています。実際に白雪姫の実写がひどすぎたことで、当初計画されていた「塔の上のラプンツェル」の実写化の計画が中断になったとの報道もあるほど。
映画「白雪姫」での炎上について
散々な言われようの「白雪姫」の実写ですが、主演のレイチェル・ゼグラー氏がパレスチナの支持を表明したことで大炎上を巻き起こしています。公開前に映画の予告動画が配信された際に「パレスチナの解放を忘れないで」といった文章を添えてSNSに投稿して波紋を呼ぶと、一部の国ではボイコットを要求する声なども上がっています。
また、白雪姫の実写キャストの中にはパレスチナと敵対するイスラエル人の俳優もいただけに、こういった政治的な思想や問題を作品に持ち込まないでほしいとレイチェル・ゼグラー氏への批判が多く寄せられました。ちなみにディズニー側はレイチェル・ゼグラー氏の行動に一切コメントを出しておらず、その対応もまた批判の元となっているようです。
まとめ
今回は「白雪姫」の実写がひどいといわれる理由について紹介しましたがいかがでしたか。前評判がとても高かっただけに実際に視聴してガッカリした方が多かったようです。果たして今後、更なるディズニー作品の実写はあるのでしょうか。引き続き注目してみていきましょう。