何度見返しても面白いドラマが多い日本ドラマですが、中には放送禁止によって、再放送されることがないドラマも存在しています。今回の記事では、そんな過激すぎて放送禁止になったドラマを4選、出演したキャストも含めてご紹介していきます!
放送禁止となったドラマ4選!
それでは早速、再放送できなくなってしまったドラマを4つご紹介していきます!
① 高校教師
放送期間:1993年1月8日-1993年3月19日
出演者:真田広之/桜井幸子/赤井英和/山下莉枝/京本政樹/持田真樹/峰岸徹/中村栄美子/渡辺典子/黒田アーサー/小坂一也
高校教師 ドラマは1993年に放送されたドラマで、タイトル通り、教師と生徒の熱愛・同性愛・強姦・親近相姦・自殺など、当時すでに問題となっていた「社会的タブー」を真正面から扱った作品として大きな反響を呼びました。「登場人物らの背景に何があるのか」「最終回はどうなったのか」などサスペンスの要素を織り込んだことも反響に拍車をかけました。
放送禁止となった理由ですが、1993年当時類似するドラマが全くなく、脚本・野島伸司さんが先陣を切った形で世間でのインパクトは相当大きかった衝撃のドラマでした。
野島伸司シリーズの中でも注目を集め、最終回は視聴率33%と名作ドラマともいえる人気でしたが、同性愛や女性への暴行と父親との近親相姦、自殺シーンなど社会的なタブーをさらけだした作品だったため、過激すぎて再放送禁止となりました。
② ライフ
放送期間:2007年6月30日-2007年9月15日
主演者:北乃きい/福田沙紀/細田よしひこ/大沢あかね
「ライフ」は、原作が少女漫画であり、2007年に放送されたドラマです。クラスメイトから壮絶ないじめを受けながらも、真の友人と出会いそのいじめに立ち向かっていく女子高校生・椎名歩といじめグループの中心にある中で周囲との人間関係を壊していく女子高生・安西愛海の姿を軸に、いじめという行動の本質と問題点を描きつつそれらの行動の裏に潜む人間模様を描いているドラマです。
放送禁止となった理由ですが、壮絶すぎるいじめ内容や、リストカットのシーンもあったことから放送直後から親世代を中心に2000件以上を超える抗議や批判が送られてきました。放送倫理や番組向上機構にも批判が寄せられ、放送禁止となりました。
③ 家なき子
放送期間:1994年4月16日-1994年7月2日
出演者:安達祐実/内藤剛志/保阪尚輝/塚本信夫/深浦加奈子/細川俊介/京本政樹/小柳ルミ子/菅井きん/田中好子
「家なき子」は、1994年と1995年に日本テレビの土曜グランド劇場で制作・放送されたテレビドラマです。家庭内暴力を受けている小学生の少女が、理不尽な環境の中でも困難に負けず、勇敢に生きていく様を描いた物語です。
最高視聴率は37.2%を記録し、当時12歳だった安達祐実さんの出世作としても有名な作品となりました。主人公・相沢すずの「同情するなら金をくれ!」という劇中のセリフが新語、流行語大賞に選ばれたほどブームとなりましたが、過激な暴力やいじめの内容が社会的議論を巻き起こし、現代の背景にも合わないことから放送禁止となりました。
④ 聖者の行進
放送期間:1998年1月9日-1998年3月27日
出演者:いしだ壱成/酒井法子/広末涼子/安藤政信/松本恵/雛形あきこ
「聖者の行進」は、「高校教師」「人間・失格~たとえばぼくらが死んだら」「未成年」に続いて野島伸司さんが脚本を手がけた第4弾です。
放送禁止の理由ですが、暴力シーンやレイプシーンといった過激な場面があり、視聴者からの苦情が殺到しました。また、スポンサーの「第一三共ヘルスケア」が「薬で暴力を肯定できない」の理由で提供を降板したほか、同じくスポンサーのトヨタ自動車が放送期間中に提供クレジットの表示を自粛したこと、さらにメインキャストの一人である酒井法子がその後禁止薬物所持の疑いで逮捕されたことが理由に上がっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、過激すぎて再放送できないドラマ一覧でご紹介致しました!
どれも平均視聴率が非常に高く、名作と呼べる連続ドラマでしたが、出演者の逮捕や、作品の影響を受けて少年犯罪が増加してしまうことが懸念されたり、現代社会にそぐわない内容であったりといった理由で再放送禁止となってしまったようですね。
このような事情で再放送禁止となってしまったのはとても残念ですが、この時代だからこそ放送できたものとして割り切ることも必要なのかもしれません。