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坂口健太郎主演・映画『サイドバイサイド』気になるあらすじや見どころ

坂口健太郎主演・映画『サイドバイサイド』気になるあらすじや見どころ

4月より上映されている、坂口健太郎さん主演の映画『サイドバイサイド 隣にいる人』。坂口健太郎さん演じる主人公が持つ不思議な力がテーマとなった作品なのですが、”不思議”なのは彼が持つ力だけではなく、坂口健太郎さんそのものからにじみ出る透明感と魅力でした。「ここまで坂口健太郎を存分に引き出した作品はない」と思えるほどに、彼の魅力が全面に出ている、そんな坂口健太郎さんの美を堪能できる作品に仕上がっています。そんな映画『サイド バイ サイド 隣にいる人』のあらすじや、見どころについてもたっぷりご紹介していきましょう。

『サイドバ サイド 隣にいる人』どんなストーリー?

見えるはずのない、「誰かの思い」。それが感じられるという不思議な力を持つ青年・未山(演:坂口健太郎)が、他者の思いをたどっていくことで、自分の過去と向き合っていくという物語。誰にも分かるはずのない、他者の思いが見える未山は、傷を抱える人たちの心と身体を癒していく不思議な存在。どこからともなく現れ、傷ついた人に手を差し伸べ救っていく…そんな未山は一体、何者なのか?やがて、作品に登場する中の誰も知り得なかった彼の秘密が明らかになっていきます。

『サイドバイサイド 隣にいる人』キャストが語る見どころとは

坂口健太郎さん:未山役

坂口さん演じる未山という役は、”透明感”が話題になるほど、坂口健太郎さんの持つナチュラルで浮世離れしたオーラが見どころ。言い方を変えると、この未山という役に対しては虚無感すら感じてしまうほどに、誠実でありながらも空虚なイメージすら持たせる、不思議な魅力を放っています。そんな未山を演じる坂口さんは、「不明瞭で不安定で、気になってしまう人物。でも知りすぎてしまうとそこで終わってしまうような気がしたので、見終わってもなお、何者だったのか謎を残す表現を心がけた」と語りました。物語が終わっても、人々の心にずっと残り続けるという不思議な存在感を、十分な説得力を持って演じています。

浅香航大:未山の高校時代の後輩・草鹿役

浅香さんが演じる、未山の高校時代の後輩というのは、実は映画で描かれている”現代”の登場人物たちとはほとんどつながっていない役どころ。何者なのか誰にも分からない未山という謎の男の過去を知り、また知られざる彼の秘密に関してもカギを握る、いわばキーパーソンとなっています。そんな浅香さんが考える本作の見どころは、未山にとってどこか時が止まっている様子を感じること」だと語りました。浅香さん演じる草鹿が握る秘密とは何なのか、そして、止まった時計は再び動き出すのか?新たな見どころにも注目ですね。

伊藤ちひろ監督

そして、本作でメガホンを取った監督の伊藤ちひろさんは、坂口健太郎さんの持つ圧倒的な透明感そのものが見どころだと語りました。坂口さん演じる未山というキャラクターは、主人公であるにもかかわらず、もっとも謎に包まれた人物。その神秘性や繊細さを、坂口さんが繊細に表現している…そんな空気感こそが、本作一番の見どころとなっているそうですよ。そして、人と人との距離感をいっそう意識しなければいけないこの時代を、映画のタイトルにもなっている『サイドバイサイド』、つまり「隣にいる」のが誰なのか、誰だったのか、そしてこれから誰にいてほしいと思うのか。サイドバイサイドという言葉を考えたとき、自分にはどれほどの顔が思い浮かぶか、想像してみてほしいとも話しました。

坂口健太郎の透明感で新たな代表作となるか

本作は、伊藤ちひろ監督が公言しているように「坂口健太郎の透明感」ありきの作品であることは間違いないでしょう。坂口健太郎さんが演じる未山という人物を、そして坂口健太郎という存在そのものを、まるで慈しむように撮っているのが視聴者にも伝わってきます。ベージュのトップスや無地のパーカーに身を包む未山は、無機質で空虚な空気感を放つ、実に不思議な存在。凡人にはない力を持ち合わせるという非現実的なキャラクター設定も、坂口さんだからこそ自然に成り立たせることができています。坂口健太郎という俳優の良さを、これでもかというほどに絞り取り、繊細に、丁寧に映し出している作品。坂口健太郎さんの、新たな代表作になること間違いなしでしょう。

まとめ

坂口健太郎さんのファンのみならず、映画を観た人がずっと心に未山という偶像を抱えることになる…そんな不思議な作品『サイドバイサイド』。坂口さん演じる未山は、どんな人の心にも、そして彼らの過去にも存在する、私たち全員に共通する存在であるかもしれません。だからこそ、その存在感がはっきりせず、不明瞭なまま映画が終わってしまう。視聴後、私たちは考えるでしょう。自分たちの過去に眠る”未山”は、どんな”サイドバイサイド”を心に蘇らせてくれるのだろう。そして、私たちは自分の中の未山によって、自分の胸の内と向き合う機会を持つことになるかもしれません。